■ ＜第23回　春は美味しいお野菜が食べたいぞ！「ズッキーニのローマ風」＞ (2008/04/01)　　＜バックナンバー＞

春になると特に、イタリア人は多くの野菜を楽しみます。四季折々の食材を、その季節にきちんと味わう彼らに、本来の人間のあるべき姿をみるような思いがします。子供たちも、春に食べるもの、夏に食べるもの、をそれぞれ幼い頃から当たり前のように学んでいます。 その中で、この季節になると緑鮮やかに八百屋に並べられる野菜のひとつにズッキーニがあります。最近では日本でも身近に見られる野菜となっていることでしょう。そのズッキーニを使った、本格的、だけど簡単なイタリア料理をご紹介しましょう。イタリアは南のローマ地方でよく作られている家庭料理、「ズッキーニの肉詰めローマ風」です。

＜材料＞　4人分　＜所要時間＞　約45分（うち30分は煮込み）
・太めのズッキーニ　４、５本　　
・合挽き肉　150ｇ　　
・パン粉　大さじ２　　
・パルメザンチーズ　大さじ３
・卵　1個　　
・トマトピューレ　1缶（約300ｇ）　　
・にんにく　１片　　
・玉ねぎ　１／２個　　
・赤唐辛子1本　
・ナツメグ　少々
・オリーブオイル　大さじ２　
・赤ワイン　50ｃｃ　　
・塩・胡椒　適量　　
・パセリ一掴み

１） ズッキーニのヘタと先の部分を切り取り、約４、５ｃｍ幅に切りそろえ、中をくりぬく。

２） 挽肉をフライパンでいため、塩・胡椒し、ナツメグを加える。 ３） 冷めた２）にパン粉、パルメザン、卵、を入れてよく混ぜ、１）に詰める。

４） 深めのフライパンにオリーブオイルをひき、種を取り除いた赤唐辛子、スライスした玉ねぎとみじん切りしたにんにくを弱火でいため、３）を入れて、焼き色をつける。唐辛子を取り除き、切り口を上にして、トマトピューレと赤ワインを入れて、アルコールを飛ばし、塩・胡椒し、30分ほど弱火で煮る。出来上がりにパセリのみじん切りをかける。

煮込み時間を含めると下ごしらえも含めて45分ほどかかりますが、弱火で煮詰めるだけなので、煮込み中はほっておいても大丈夫。トマトピューレはできればイタリア産の缶詰のものを使うと、本格的な甘いトマト味を楽しめます。 イタリアの南の方の家庭では、どこででも楽しんでいる一品。ぜひ立派なズッキーニが手に入ったら、試してみてください。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
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