■ -第13回- LA SORGENTE DELLA VITA (生命の源) (2008/7/14) <バックナンバー>
Salve amici! Come state?
(サールヴェ アミーチ! コメ スターテ?)
皆さんこんにちは。いかがお過ごしですか?
今日もまた楽しくイタリア語をお勉強しましょう。
今日のテキストは小学校2年生の理科の教科書からの“DOV’E` L’ACQUA?(水はどこでしょう?)”です。
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Sta sulle montagne, dove per il freddo diventa neve e ghiaccio, e quando si scioglie scende dai monti, e forma ruscelli, torrenti, fiumi.
山の上では寒い時には雪や氷になり、融けると山を下って小川や河川になります。
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水は空に昇って雲になり、そして雨や雪や雹という形で空から降ります。
Di acqua e` fatto il corpo delle meduse. Ne hai mai osservata una al sole, sulla spiaggia? In poco tempo si riduce fin quasi a scomparire, perche` al calore del sole l’acqua esce e si perde.
クラゲの体は水でできています。砂浜でクラゲが太陽にさらされているのを見たことがありますか?短い間で、ほとんど見えなくなるほど小さくなってしまいます。これは太陽の熱で水がクラゲの体から出て無くなってしまうからです。
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水はあなたの身体の中にもあります。呼吸をする時には息と一緒に出て行き、汗をかくときには肌から出て行きます...そしておしっこをする時にも。わたしたちの身体の大部分は水でできているのです!
Dov’e` l’acqua?
Ora lo sai: l’acqua e` praticamente dovunque!
水はどこでしょう?
もうわかりますね:つまり水はどこにでもあるのです。
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(イタリア語版テキストの全文は、 こちらをどうぞ。)
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ここ数年イタリアでは夏になると恒例のように水不足や旱魃の話題が新聞やニュース番組のトップを飾っていました。
「ポー川の水位が最低記録を更新」とか「シチリアでは水不足で困っている市民のために給水車が出動」とか「旱魃で農作物の価格が高騰」などなど。
幸いなことに今年は数十年ぶりに雨の多い年だそうで、うちの近くのトウモロコシ畑も元気そうに青々と茂っています。
水はまさしくla sorgente della vita(生命の源)ですね。
さて、イタリア語で水はacquaといいます。
身近にあって日々の生活にかけがいのないものだけに、この言葉を使った色々な言い回しがあります。
下にいくつかの例を挙げてみましたが、まずはイタリア語(と直訳)だけ読んでどういう意味か考えてみてください。
・ fare un buco nell’acqua(水に穴を開ける)
・ sentirsi un pesce fuori d’acqua (水から出た魚のように感じる)
・ una ragazza all’acqua e sapone(水と石鹸をまとった女の子)
・ essere come due gocce d’acqua(2つの水滴のようである)
・ annegare in un bicchiere d’acqua(コップの水の中で溺れる)
・ essere acqua passata(通り過ぎた水である)
・ Acqua in bocca!(口の中に水!)
いかがでしょう。場面を思い浮かべるとなんとなく想像がつくでしょうか。
答えはこちらです。
・ fare un buco nell’acqua 骨折り損をする
・ sentirsi un pesce fuori d’acqua居心地の悪い思いをする / 環境の違いで実力を発揮できなくなったように感じる
・ una ragazza all’acqua e sapone
清楚な女の子
・ essere come due gocce d’acqua (2人の人間が)そっくりである / 瓜二つである
・ annegare in un bicchiere d’acqua 取るに足りないことでオロオロとあわてる
・ essere acqua passata
過去の出来事である / 水に流された事である
・ Acqua in bocca!
黙っててね! / 秘密だよ!
また、acquaには“雨”の意味もあって、これに「大きいこと」を表わす接尾辞“-one”がくっついた acquazzone は“豪雨”、逆に「小さいこと」を表わす“-ella”がくっついて acquerella となると“小雨 / 霧雨”です。
接尾辞の話が出たのでついでにお話しておくと、おなじ「小さい水」でもacquerello と男性名詞になったら“水彩画”のことで、女性名詞でもくっつくのが“-ina”で acquolina だと“よだれ / 唾”になります。
・ Questo piatto mi fa venire acquolina in bocca!
(この料理はよだれが出るほどおいしそう!)
なんていう言葉をイタリア旅行中に聞いたことはありませんか?
acqua と聞いていつも思い出すのが我が家のご近所さんに招かれた時のエピソードです。
そのお宅では金魚(i pesci rossi)を飼っていました。
ユラユラと涼しげに泳いでいる金魚を眺めながら「見てるとなごみますよねー」などとお話をしていたその時、おもむろにシニョーラが立ち上がって、テーブルのシュガーポットからお砂糖を一つまみとって水槽の中にパラパラと蒔きました。
???
...何故に砂糖??
「A cosa serve lo zucchero?(砂糖はどういう役に立つんですか?)」
と訊ねると
「I pesci rossi sono d’acqua dolce, no?(金魚って淡水魚でしょ?)」
シニョーラは acqua dolce=淡水 / 真水 を acqua dolce=甘い水 のことだと思っていたのでした。
ちゃんちゃん。
ではでは、Alla prossima!!(また次回お会いしましょう!!)
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