■ -第8回-VACANZE ESTIVE (夏休み) (2007/8/16) <バックナンバー>
Salve amici! State passando una bella estate?
(サールヴェ アミーチ!スターテ パッサンド ウナ ベッラ エスターテ?)
皆さんこんにちは。素敵な夏をお過ごしですか?
今日もまた楽しくイタリア語をお勉強しましょう。
今回は、小学校2年生の夏休み用ワークブックから
『LA COSA PIU` BELLA(ラ コーザ ピュ ベッラ)いちばん素敵なこと』
というテキストをご紹介します。
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街に住んでいるおばあちゃんは、いつもジュリアの夏休みについて全部残さず知りたがります。
E quando Giulia ha finito di raccontare, le domanda sempre: - Si`, ma la cosa piu` bella quale e` stata?
そしてジュリアが話し終わったとき、いつも決まってこうきくのです。「わかったわ。で、一番素敵だったことはなに?」
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この質問に答えることは難しいです。なぜなら素敵なことはほんとに沢山あるから。
Sono belle le tortine di sabbia, i buchi che ci stai dentro con i piedi, i tuffi nel mare. Sono belle le onde, e` bello il vento, sono belli anche i pesci sul banchetto di Cannone, il pescatore.
素敵なのは砂で作ったケーキ、足を突っ込める穴ぼこ、海に飛び込むこと。波だって風だって素敵だし、漁師のカノーネおじさんの屋台に並んでいるお魚たちも素敵です。
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ジャスミンの香りも素敵、そしてバジリコの近くに宝物を埋めるのはすごく素敵。飛んでゆくカモメも、彼らが砂浜に残す小さな足跡も素敵です。
すべすべしたガラスや石ころを拾うことも素敵だし、イカの甲やウニの殻を見つけるのも素敵なことです。
Insomma, tutto e` bello, e dire quale e` stata la cosa piu` bella e` difficile, difficilissimo.
つまり、みーんな素敵なのです。一番素敵だったことが何かを言うことなんて難しい、難しすぎます。
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(イタリア語版テキストの全文は、こちらをどうぞ。)
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さてさて、待望の夏休み!
通常“VACANZE(ヴァカンツェ)”と複数形で使われるVACANZA(ヴァカンツァ=休暇)はラテン語のVACUUS(空っぽの、〜から自由な、暇な)が元で、イタリア語のvacante(空(あ)いている)や英語のvacuum(真空)、vacancy(空席、空き室)などと同じ起源です。
イタリアの学校は6月の半ばで3学期目(il terzo trimestre)が終わり、そこからは9月の半ばまでの長い長いお休みの始まり。
この時期には通学に使われているバスや電車の本数が少なくなり、子供を送り迎えする親たちの車もいなくなるので、朝の交通ラッシュがかなり緩和されます。
そうなると休暇までにはまだまだ先が長いはずの大人たちもなんとなくソワソワして、日常のちょっとした挨拶の中で
“Cosa fate per le vacanze?”
(コーザ ファーテ ペル レ ヴァカンツェ?)
=休暇には何をするの?)
という質問が決まり文句になってきます。
ほとんどの人は春ごろから(早い人は前の年から)日程を組んで計画を練って宿泊先の予約などガッチリ整っているので、待ってましたとばかりに“動詞のandare(アンダーレ=行く)+ヴァカンス先”という構成文で答えが返ってきます。
ここ数年はイタリア国内やヨーロッパの観光都市(citta` d’arte:直訳すると「芸術都市」)もヴァカンス先として人気が急上昇中で
“Quest’anno andiamo a Madrid.”
(今年はマドリードに行くんだ。)
なんていう人もいますが、大抵は
“Andiamo al mare.”(アンディアーモ アル マーレ)
もしくは
“Andiamo in montagna.”(アンディアーモ イン モンターニャ)
と、「海(mare)派」か「山(montagna)派」のどちらかです。
そうすると質問した方は重ねて
“Quale mare (montagna)?”
(どこの海(山)?)
“Quando andate?”
(いつ行くの?)
“Albergo o appartamento?”
(ホテル?アパルタメント?)
“Quanto costa?”
(いくらかかるの?)
“In che modo l’avete trovato?”
(どうやって見つけたの?)
などなど、会話が弾んでゆきます。
ヴァカンス先での滞在期間は1−2週間(da una a due settimane)が平均的なところですが、以前のように8月の1ヶ月まるまる休業する企業やお店が減って、休暇を小分けにして取らなければいけない職場が増えた、ユーロ導入以降の物価高で宿泊費や滞在費が大幅に上がった、などの理由で
“vacanze weekend”
(ヴァカンツェ ウィークエンド
=週末ヴァカンス)
“vacanze mordi e fuggi”
(ヴァカンツェ モルディ エ フッジ
=直訳すると“齧って逃げる休暇” つまり現地に2日とか3日間だけ滞在してすぐに帰ってくる“ヒット&アウェイ型ヴァカンツェ”)
といったスタイルの休暇を過ごす人々も増えてきました。
では、mordi e fuggi型ヴァカンツェさえにも行かない(行けない)人は?
ちょっと悲しい顔で困ったように肩をすくめながら
“Restiamo a casa.”
(レスティアーモ ア カーザ =ずっとうちにいるんだ)
“Non andiamo da nessuna parte.”
(ノン アンディアーモ ダ ネッスーナ パルテ
=どこにも行かないの)
と白状することになります。
そういう時には話し相手のこちらのほうもちょっと困ったような悲しい顔をして
“Pazienza …. ma la farete piu’ avanti.”
(パツィエンツァ …. マ ファレーテ ピュ アヴァンティ
=仕方ないね …. でも、またもうちょっと先になってから行けばいいよ)
と慰めてあげましょう。
ではでは、BUONA ESTATE A TUTTI!!
(皆さん、良い夏を!!)
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