〜イタリアが大好きな方へ〜
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<14/Ottobre(10月)/2005> a Firenze <2005年10月14日(金)>
事前の下調べによると、モンテプルチアーノからフィレンツェに戻るには、ここからバスでキウージ駅へ、そこから列車で1本とのこと。前日に、予めバスターミナルで時間のチェックをしたところ、なんと7時10分発。はやっ。1時間に1本しかないし、これを逃すと午前中に戻れなさそうだし、ホテルの朝食が7時半からでそれをいただけないのが残念だけど、Pazienza(仕方ない).....。
7時すぎ、まだ真っ暗な中をバスに乗り込み出発です。 だんだん薄明るくなる中、朝靄か霧がかかったしっとりした緑の中をどんどん下っていきます。最初バスの中はたったの4人だったのが、登校する子ども達や学生ですぐに満杯に。
田舎道の途中、”VENDE(売り家)”と張り紙のある大きな一軒家がちょうどバスから景色を眺める私の目の前に現れ、まさに「トスカーナの休日」のダイアン・レインの気分。私も衝動買いしちゃいたい〜〜。
キウージ キアンチャーノ テルメ駅、8時5分に到着。がしかーし、1分前にフィレンツェ行きが出たところ!マンマ ミーア。あと1時間後までございません。。こんなことなら、ゆっくり9時頃のバスに乗って、10時過ぎの列車でも午前中には着いたのね。アッチデンティ(ちぇっ)!
10時50分、無事にフィレンツェに到着。今日はまた一段と快晴で、日中は汗ばむほどの陽気でした。さ〜買い付け頑張るぞと。
毎回、ほんっとしつこいんですが撮らずにはいられない、ドゥオーモのファサードと鐘楼。空のブルーとのコントラストも異様にきれいでした。
そういえば、今回気がついたことですが、小さな個人商店さえも、お昼休みをとらずに通しで営業しているところが随分増えたように思います。我々旅行客にはありがたいことですが、そんな、フィレンツェまでミラノ化しちゃって大丈夫かしらん。
▲今回フィレンツェに来るときに絶対確かめようと思っていたこと!少し前に、確かNHK教育テレビの「世界美術館紀行」で、ここフィレンツェの、ルネッサンス期の彫刻の名品を集めた「バルジェッロ国立博物館」(明日朝そこに行きます)が紹介されているのを偶然見ました。その中で、ドゥオーモの横でブルネッレスキが自分の作ったクーポラを見上げている、と言うのを聞いて、え〜何度も何度も通っているのに知らなかった〜〜〜と、かなり自分の不注意さに愕然とし、必ずやこの目で....ということで、はい、右写真のお人がそのブルネッレスキ。確かにその視線の先にはクーポラが。そういえば、でかい像が視界にはいつも入っていたような気がしますが、これほど顕著に上を見あげていたとは.....。ブルネッレスキさん、いかがです?ご自分の作品に毎日多くの人たちが上って感動しているんですよ。
▲ドゥオーモから一番東側のプロコンソロ通りをまっすぐ南下すると、シニョーリア広場の少し手前に、フィレンツェ最古の教会、フィレンツェ大修道院があります。10世紀終わりに建てられましたが、その後13世紀後半に大増築、15世紀、17世紀に手直しされています。こちらもまたギリシャ十字プランで、奥行きはないけれど全体に包みこまれるようなある意味教会らしい安心感が感じられます。通りからは少し見づらいのですが、教会から出て少し距離を置くと、尖塔を頂く六角形の鐘楼がよく見えます。
シニョーリア広場を横切ったついでに、ヴェッキオ宮も撮ってみました。昨日、モンテプルチアーノでピッコロバージョンを見てきたことだし。左がフィレンツェのかつての政庁舎・ヴェッキオ宮。右が、モンテプルチアーノの市庁舎。似てます、似てます。
フィレンツェに滞在する際は、よほどの事情がない限り、4年前にホームステイでお世話になったニーデとルチアに会いにいくようにしています。この日も事前にアポを取り、会えるのを楽しみにしていました。更に今回は、ちょっと趣向を変えてお料理を習うことに!
夕方、チェントロにあるニーデの家を訪れ、8ヶ月ぶりの再会を祝し、積もる話の後早速クチニアーモ(お料理しましょう)!!
▲メニューは、”家庭料理ならなんでもOKよ!”と特にリクエストを出さずにニーデにおまかせにしていました。なんでも今宵はゲストが3人来て、ルチアと合わせて6人の食卓になるそうな。パスタ3品にセコンド2品を2時間(ちなみに料金は2時間で材料費込みで45ユーロ・6,300円)で用意するとのこと。レシピを教わりメモに書き書き、切ったり混ぜたりを手伝いながら、写真も撮りながらでけっこう大変!
パスタひと品目は、<白インゲン豆入りパスタ>。
1.乾燥豆なら100gをひたひたくらいの水で2時間ごく弱火で柔らかくする(生なら200gで水から1時間ほど同様に)。
2.玉ねぎ1/5個とにんじん1/3本をみじん切りに、トマト1個をサイコロ切りにする(ニーデは包丁とまな板というものを持っていません。食卓用ナイフとチーズ用のちっちゃなカッティングボードで事足りるようです。なので、みじん切りはどう見てもみじん切りにはならないです(笑))。
3.上の2の野菜をオリーブオイルで炒めて、塩少々で味付け、それをやわらかくなった豆の鍋に入れ、一混ぜして煮る。
4.バジルの葉をちらし、更に煮込む。お好みのショートパスタ(ニーデはペンネの小さい版を使用)をゆでて、湯切りのあと、豆スープ鍋に入れて一混ぜして完成。
お味はかなりさっぱり系。ニーデは胡椒を入れないけれど、私はきっとたっぷりの胡椒を効かせた方が好きかも。
パスタを入れる前の具だけを、トーストしたパゲットの上に載せて食べても美味しかったです。
パスタ二品目は<ツナとトマトソースのパスタ>。
1深めの鍋でつぶしたにんにく一片をオリーブオイルで炒める。
2.ホールトマト缶のジュースごと鍋に入れて一煮立ち。
3.ツナ缶のオイルを捨てて、そのまま加えて一混ぜし、塩を少々。
4.10分ほど煮たあと火を止めて、カッペリ(ケーパーの実)をお好みの粒数洗って鍋に加える。更にイタリアンパセリを適当にちぎって加えて一混ぜ。
5.お好みのショートパスタをゆでたものを鍋に入れてまた一混ぜ。
日本でも家で普通に作れそうな一品です。カッペリがけっこう効いていて、ニーデは「なければないでもいいわよ」とは言ってましたが、きっとあった方がいいと私は思います。
パスタ三品目は<トマトソースの超シンプル版>。
玉ねぎ1個みじん切りしたものをオリーブオイルでよく炒め、ホールトマト缶をジュースごと加えて一煮立ち、塩少々で味調整、最後に生バジルをちぎってちらせて、更にゆでたパスタを加えて混ぜればできあがり。おろしたパルミッジャーノチーズをたっくさんかければ更に美味し。
あぁ、さっきのもこのペンネの長い版のも、名前聞いたのにメモってなーい。レシピもどんどんいい加減になってくし....。
今回、一等お気に入りの一品がコレ。
<マッシュポテトのオーブン焼き>。
1.じゃがいも4〜5個をゆでて、熱いうちに皮をむいてつぶす。
2.バター50gと牛乳100ccと塩少々、角切りにしたモッツァレッラチーズひとかたまりとすりおろしたパルミッジャーノ(けっこう多め)を加えてよく混ぜ、オーブン用シートをひいた器に移して、200℃に温めたオーブンで約40分。
チーズ達がすんごく効いてむちゃむちゃ美味かった!です。パーティ料理にもおすすめ。
途中から、ルチアも加わって教えてくれたのがコチラ。<エビのブランデー煮込み>。ブランデー〜??と敬遠することなかれ。アルコールはほとんど飛びますから、エビが柔らか〜くさっぱり美味しくなってびっくり。
1.にんにく2片とイタリアンパセリ3本くらいをみじん切りに。鷹の爪1本を種を取って細く輪切り。以上をオリーブオイルでよく炒める。
2.冷凍えび(普通の大正エビみたいのでOK)500gほどを冷凍のまま加えて5分ほどよく混ぜながら火に掛ける。
3.ブランデー300ccを加える(ブランでーなんてない!という方は、代わりに白ワイン同量でもOK。但し、その際は、1の時にニンニク達をバターで炒めます)
4.小麦粉少々を加えてよく煮含める。
更にルチアは、バジリコペーストを作ってくれました!
1.生バジル50枚以上はあったかしら。。それを洗わずににんにく3片と松の実100gほどをフードプロセッサーにかける。ルチア持参のプロセッサーは小さめなので、バジルは一度に全部は入りきらず、ちょっとずつまわしては入れ、を繰り返しました。けっこう大変な作業でした....
2.全体が細かくミキシングされたら、塩適量、すりおろしたパルミッジャーノたくさん、エキストラバージンオリーブオイル大量を加えながら更にミキシング。味見を何度もしましたが、既に卒倒するくらいブォーノ!
これらを本日の6人へのお土産として、瓶詰めをして持たせてくれました。保存の心配をしたらば、瓶詰めする際にペーストの表面を覆うようにたっぷりオリーブオイルを入れて真空状態みたく蓋をすれば、大丈夫とのこと。帰国後、早速スパゲッティ・ジェノベーゼでいただきましたが、も〜〜〜美味すぎ!!自分であの作業をしようと思うとかなり気合いが必要ですが、必ずやあの味をもう一度。
デザートには、ルチアが自分の家の近くのパスティッチェリア(お菓子屋さん)で買ってきてくれたミニケーキたちをいただきました。あと、私の今回のお土産のひとつ、中村屋の栗納豆と渋皮栗納豆も一緒に。
まぁ、イタリアでも焼き栗やマロングラッセなど栗のお菓子はすごくノルマーレなので、これらも全員に好評でした。
左から、ルチア、ニーデが今ホームステイをしているドイツ人の...名前忘れた....(ドイツ人の名前ってちょっと複雑...)、ニーデ、以前ホームステイしていたスイス人のイザベラと、イザベラの母・エリカ。
イザベラと私が同じイタリア語レベルなカンジで、ドイツ人の彼女とエリカがけっこうニーデ達と普通に会話していてかなり尊敬の的。
こうして、ニーデがモットーとする”ヴェローチェ!ファーチレ!ブォーノ!(速い!簡単!美味い!)”なイタリア家庭料理のレッスンと、4カ国人による楽しい宴が終わりました。あ〜、面白かった〜っ。
それにしても、レシピがむちゃむちゃアバウトでごめんなさ〜い!
習ったモノはちゃんと家で復習しないとね。よし、今週末はポテトだポテトだ。
ちなみに、ニーデかルチアによるお
料理レッスンはanimataで
ご紹介しておりま〜す♪
明日は午後から、最終地ミラノに向かいます!
*Firenzeの過去の旅はコチラ!
2000年7月
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2001年10月
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